酸素原子に2つの水素原子が少し近づいて水分子をつくっていますが、このとき、酸素原子を中心にまったくの反対側(180度)に水素原子が付いているわけではないのです。
その角度は104.52度。ここで興味深いことが起こっています。
普通の分子なら電気的に中和されるのですが、水分子の場合は、水素原子はプラスの電荷を帯び、酸素原子はマイナスの電荷を帯びているのです。
分子なのに帯電しているのです。
すると、水分子の中の水素原子と、別の水分子の酸素原子が引きつけあうのです。
これを水素結合といいます。
この水素結合による、水分子同士のつながりが水ならではの特異な性質に関わっているのです。 |