HomeShopIkiwakuHelpLink
 
目次にもどる
  自己実現編 32. 天職
 

私たちは、いろいろ仕事をもっています。芸術家やスポーツ選手は、自分の強い希望によってなった人が多いはずです。しかしサラリーマンや専業主婦や親の仕事を継ぐなどは、いろいろな事情によってなった人も多いのです。

そういう職業は、はじめた時には「違和感」があるものです。違和感、つまり分離状態はイキイキが少ない状態です。しかし、やっているうちに「うん、これもなかなかいいものだ」と思えてくると、統合が始まります。すると、「消極的」から、「積極的」になり、イキイキが増大してきます。

仕事をやっていても面白く、たとえ、大変でも苦痛がないのです。職業があっているかどうか、そんなことは才能とか努力とかというものではないのです。よりイキイキできる仕事が、天職なのです。能力的に向いている仕事が天職ではないのです。しばらくやってもイキイキが増えない仕事は、あなたの心のあり方に問題があるだけです。

しばらくやってもイキイキが増えないときは、「心の先生」の命令に聞いてみましょう。「心の先生」とは、その人の、存在理由なのです。その命令は、一般で言われる命令、指示というものとは違います。

我々が「使命感」を感じる時、たとえ誰かに言われたことでも、まさに「自分でやりたいこと」と「やらなければいけないこと」が一致しています。決して、命令されてするだけのものでもなく、また、自分でやりたいというだけのものでもありません。

自他、いずれに傾きすぎても、使命感はもてません。その使命感というものが、この、「心の先生」の命令と似ています。命令は本人にとってもっともよい都合で発せられていて、必ずできる命令です。
その上、他人に対しても、宇宙自然に対しても、すばらしいことなのです。だから「心の先生」が発した命令に使命感を感じることができるんです。天職はサラリーマンでも専業主婦でも関係ありません。仕事としてもっともイキイキできることが、天職です。そしてそれは、「天職」と言っても、別に天が決めたのではありません。その時その時の自分が決めたのです。

一生同じでもなければ、「天」というような外から強制されたものでもありません。しかし「天」という宇宙的なところと心の奥底が命じたものはどこか通じています。決して、矛盾しません。だからこそ使命感が生まれ、イキイキできるのです。私も僧侶に使命感を感じ修行して仕事を始めた時、イキイキとやっていたので多くの応援を得ました。しかし、いろいろな問題が起きると職業としての僧侶にイキイキできなくなりました。それから、僧侶としてではなく、人間として人の幸せのために生きることにしました。それでまたイキイキしはじめたのです。

「心の先生」はイキイキする命令をするのです。ですから「天職」も一生そうだとは限りません。むしろ一生と考えることに無理があるようです。イキイキできなかったら、「天職」も転職してもいいのです。それは「心の先生」であるあなたの本心が、あなたに命令しているからです。

   


 

  by Google