今解決すべき問題はひとつです。

「家庭と仕事とどっちが大事ですか？」「二人の好きな人がいる時、どっちを好きになればいいですか？」
実は解決しなければいけない問題、解決できる問題は、今この瞬間に一つしか存在しません。二人の人が好きというなら、今、この瞬間に一番愛してる人を言ってもらいたいのです。一番は体（行動）だけが知っています。同時に違った場所にいられないし、同時に二つ喋れないのです。

今この瞬間、この刹那に一番好きな人はただ一人。ほんの一瞬前には、別の人だったかもしれません。しかしそれは、「今この瞬間」がなんとなくボーッとしたものあるからに過ぎません。人には、ただボーッと過ごす時間も必要です。酒や趣味に費やす時間があってもいいのです。

しかし、この瞬間に解決しなければいけない問題がある時は、ただちに解決に向かえばいいのです。つまり、それを敢えてしようとしないのです。私は、「悩みは、それで悩みたいので悩む」というのです。

二つの問題があるのではなく、最も重要な一つの解決から目を背けるため、もうひとつの悩みを作っているのです。今この刹那、本当に解決したい問題があるなら、解決の行動をはじめなさい。一番好きな人のところに行きなさい。体がその答えを出すんです。選択は、頭でするのではありません。もう、済んでいるんです。自分の体が選んだほうが答えなんです。

トラブルが起きたら、長たるものが現場に行くのが鉄則。好きな人が、飛んでいくのが愛情なのです。ところが、「今忙しいから」「夜遅いから」「交通機関がないから」となんだかんだ後回し、人任せ。「つまり大事なことではないんですね」と言うと「そうではない」とおっしゃる。いつも私は、「食事の時には飯を食え」「夜、ふとんに入ったら寝ろ」と言っています。

その時、本当にやるべきことは一つ。宇宙の巡りはちょうどいいのです。「仕事と家庭とどっちが大事か？」―そんなことは分かりません。ただ答えはあなたが持っています。今、この刹那、あなたが何をしているかで決まっているだけなのです。