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  縁覚編 14. 他人の好意・期待
 

人生の問題は「自分」「他人」「第三者」で解決します。自分が変えることができるのは自分しかいないのです。相手をいかに変えようと思っても、全く無駄なことです。自分が変われば第三者も変わります。

自分が人を変えようと思えば、相手は背きます。それと同様に第三者に無理に依頼すれば、その人は助けてくれません。第三者も「変わった自分」の波長をキャッチして、好意を示してくれます。そして、自分が示した好意のお返しもちょうどよく返ってくるのです。

しかも、相手のお返しには同じく絶妙のタイミングがあります。もし、こちらが相手の好意を期待して行動すれば、「お返しの量」「お返しのタイミング」をコントロールしていることになります。コントロールしたものは何かと不自然です。
では、人からの助けは期待できないのでしょうか?実は、お返しは必ずきます。しかし、期待は全くできません。なぜなら、どういう形で「お返し」が来るか全く分からないからです。Aさんにした好意が、Bさんから返ってくることもあるのです
一人に対してした好意を、大勢で返してくれることもあります。人知れずにやったことが何倍にもなって返ってくることもあるでしょう。どういう形で、どういう量で、いつ返ってくるか、全く予測がつかないのです。だったら、余計な期待をすることもないでしょう。

さて、私が京都の教学院で「仏教の教学」を勉強していた時でした。いきなり、私の前に警察官が現われ、「ちょっと、暑まで同行願います。」と言われたんです。「来るべき時が来たんだな。もし罪に問われるならそれもいいでしょう」と思いました。
警察官に連れられ、大阪の警察まで連れていかれました。そこで分かったことには、金融事件の金は別の伯父が負債を肩代わりしてくれていて、被害届は取り下げられていたんです。簡単に言うと、「とっくに下ろされた背中の荷物」をいつまでも「重い、重い」と言って背負い続けていたのです。かといって、勝手に取り除けるかと言えば、実はそれこそいいタイミングでしか取り除けなかったのです。

人間には外部に期待する側面があります。そのため会社や結婚までも都合、不都合で決めてしまいます。ビジネス上の契約関係なら正当なものですが、期待というものは何割かは裏切られ、相手に対し、不満を募らせてしまいます。期待は大きければ大きく裏切られ、期待しないなら、わずかな恩恵でも嬉しいものです。あなたは、他人に、会社に、恋人に、奥さんに、ご主人に、社会に期待しすぎているかもしれません。期待を一時ストップさせると、感謝の気持ちが湧き、イキイキしてきます。プラス志向も自然に発生するようです。

   


 

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