【沢庵漬】
ある日の将軍家光と、沢庵和尚の会話。
「余は近頃何を食べても、味がなくて困る。何かうまいものはないか。」
「たやすいことです。明日10時においでください。ただし、明日は拙僧が主人、上様は客人。中座しないと約束してください。」
翌日小姓二人を連れて家光は来た。
「まずは茶室へどうぞ。天下無双のご馳走を用意します。しばらくお待ちください。」
昼の1時になっても和尚は来ない。茶室なので一人一枝(いちにんいっし)といって一人の客にお茶とお菓子が一つ。主従ともに喉は渇き腹は減る。一時を過ぎてもまだ来ない。我慢できず、中座しない約束を破らんとしたとき、
「手製の料理、なにとぞご賞味ください。」
と、お茶漬けと黄色い漬物2枚。夢中で食べる家光主従。空腹のためお茶漬け三杯と漬物をおかわりする。
「この黄色のもの美味じゃなぁ。」
「大根の糠漬けです。」
長月(九)の言葉
● ● 見えないものでもあるんだよ!! ● ●
御教歌
見そなわす
胸の仏を 知らざれば
それを心の
やみというなり
心のやみとは見えないものはないものだと思うことです。
【時間】
時間の使い方はそのままいのちの使い方です。
ぞんざいな時間を使うと、ぞんざいな人生が残ります。
丁寧な時間を使うと丁寧な人生が残ります。
愛のこもった時間、そして
憎しみのこもった時間
それはそれぞれの人生を変わったものにしてゆくでしょう。
たくさん、持っているのが豊かではなく
たくさん与えられる人が豊かな人である。 |