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2003年6月 「すべては解除の方向で現象化している」
  6月の言葉です。「解除」とは一体何でしょうか? 今回も、杉浦先生と経営コンサルタントの鶴田先生に、今月の言葉について話し合っていただきます。

鶴田先生:「今月の言葉は『リセット』ですね。先月から和尚は少し変わってきませんか?」

杉浦師:「ニュー杉浦ですから。」

鶴田先生:「『日々起こることが、すべて意味を持つ』ということでしょう?起きている現象はすべて『リセット』とか『解除』とか、そんな『意味』を持っているということですね。戦争とか不況とかみんな『何かを解除する方向』に向かっているのでしょうか?」

杉浦師:「それを自分に問い直してください。『今までの見方でいいのだろうか』と。」

鶴田先生:「『うまく行ってない人』は、『ご破算にしたい』でしょう。『うまく行ってる人』は『ご破算にしたくない』でしょうね。」

杉浦師:「すでに『解除した人』は、もう人生をリセットしたのです。ですから、『解除』の意味がわかっていると思います。うまく行っている人でも、『まだ解除していない人』は、また、『新しい現象』が起きます。」

鶴田先生:「私たちは、陰陽、有無、善悪、戦争と平和、好景気と不景気など、対立の世界で生きています。例えば株が大相場になったり、その直後破綻したりします。ローソクが非常に明るくなったり、その後燃えつきたりもします。『陽極まれば陰生ず』ではないですが、現象の世界は陰陽の繰り返しです。」

杉浦師:「それらはただの『現象』です。『抜けちゃった人』は、それらの現象を客観的に見られます。」

鶴田先生:「『解除していない人』は、うまくいってる時は、聞く耳を持ちません。でも、まずくなると『なんでだろ〜』と悩んじゃうんですね。」

杉浦師:「そういうことです。」

鶴田先生:「わかるまで起こる?」

杉浦師:「わかるまで起こります。」

鶴田先生:「わからなければ?」

杉浦師:「わかるまで何度でも同じ事が起きます。そして、そういう人はがむしゃらに生きて、『明日のジョー』のように燃えつきて、白く灰になってね。そうでなければあきらめてしまいます。」

鶴田先生:「ところで自分から『解除』することはできますか?」

杉浦師:「逆説的ですが『受け入れる』しかないのです。」

鶴田先生:「自分が『解除しているか』とか『抜けているか』ということが、わかりますか?」

杉浦師:「そういうことを疑う人は『半分抜けかかっている人』です。『抜けちゃってる人』は疑わないし、『まったく抜けていない人』では、気がつきもしません。」

鶴田先生:「じゃ、結局わからないじゃないですか。」

杉浦師:「と、思っているうちは鶴田さんもわかっていないってことです。」

・・・まとめ・・・
「好景気と不景気」「戦争と平和」「儲かることと損すること」「正義と犯罪」。そんな「対立した現象」の中で私たちは生きています。しかし、「良いこと」でも「悪いこと」でも同じような現象は何度でも起きます。「その現象から自由になること」「現象を客観的に見られること」「渦中にハマらないこと」など。そういったことが、「解除すること」なんです。

      六月 の言葉 (水無月)

      ● ● すべては解除の方向で現象化している ● 

              何時に死ぬやらしれぬからだして
              覚悟なきをば凡夫とぞいう。

           人生において唯一百%確実なことは、今生きている
           すべての人が間違いなくみんな死ぬということです。

              拙僧
          三年前に九十三才迄生かせてほしいと願い出ました。
          九十三才迄生きられる方法、見つけました。

         ある人が良寛さんに
        「どうしても百歳迄生きたい。方法があれば教えてください。
         良寛
        「知ってるで。」
         信者
        「是非ご教導を!!」
         良寛
        「あんたなァ 今百才と思えばいいのや。」
 
   


 

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